複数のExcelファイルに同じ種類の番号、コード、または機密キーワードが存在する場合、一つずつファイルを開いて検索・削除するのは時間がかかるだけでなく、削除漏れも発生しやすいです。本記事では、030で始まる番号と46で始まるコードを一括削除する例を用いて、 HeSoft Doc Batch Tool の「Excel内のキーワードを検索・置換」機能を使用し、ワイルドカード正規表現を利用して複数のxlsxファイル内の一致する内容を一度に検索しクリアする方法を紹介します。この方法は、データクレンジング、レポートのマスキング、番号整理などのオフィスシーンに適しています。
日常のオフィス作業では、多くの人が似たような問題に遭遇します。Excelの表に多数の番号、地域コード、プロジェクトコード、あるいは特定のフォーマットのキーワードが含まれており、それらを一括で削除または消去したい場合です。xlsxファイルが1つだけであれば、Excelの検索と置換を使って少しずつ処理できますが、数十、数百ものファイルがある場合は、一つ一つ開いて検索、削除、保存するのは、繰り返し作業が多く、しかも見落としがちです。特に、削除したい内容が決まった単語ではなく、「030006、030010、030111」のように規則性のある番号の場合、通常の完全一致検索では不十分です。
この記事で解決する問題は、ワイルドカードの正規表現を使用して、複数のExcelファイルから特定のルールに合致するキーワードを一括削除することです。例では、複数のExcelファイルから2種類の内容を削除する必要があります。1つは「030」で始まり、後に3桁の数字が続く番号(例:030006)、もう1つは「46」で始まり、後に3桁の数字が続くコード(例:46060)です。 HeSoft Doc Batch Tool を使用することで、これらのルールを一度に設定し、オフィスソフトに自動で一括検索と空文字への置換を実行させ、一括削除を完了できます。
適用シーン:正規表現による一括削除に適したExcelの内容とは
正規表現は、「形式は固定だが具体的な値が完全に同一ではない」内容の処理に適しています。例えば、特定の「030006」だけを削除したいのではなく、「030」で始まり6桁の長さを持つ番号をすべて削除したい場合、「030\d{3}」のようなルールを記述できます。ここで\dは数字を表し、{3}は連続する3桁を意味します。
一般的な適用シーンは以下の通りです。
- Excel内の番号、シリアル番号、ID番号の一部、地域コード、病院コード、製品コードなどの一括削除。
- 複数のxlsx、xls形式の表データのマスキング処理。特定のルールに合致する機密フィールドを消去します。
- システムからエクスポートされたレポートの一括クリーニング。不要なコード列やテキスト断片を削除します。
- 複数の部署から提出されたExcelファイルを統一的に処理し、手動での個別修正を回避します。
- 表の構造、行と列の位置、その他の内容を保持したまま、一致するキーワードのみを削除します。
この種の要件の核心は、「一つのセルを編集する」ことではなく、「多数のファイルを一括処理する」ことです。オフィスソフトである HeSoft Doc Batch Tool の価値は、まさに繰り返しの検索、置換、保存作業を自動化し、手作業の時間を削減することにあります。
効果のプレビュー:処理前後でExcelの内容はどう変わるか
処理前:テーブルにはルールに合致する番号とコードが存在
処理前のExcel表では、「Hospital CCN」列に030で始まる6桁の番号(例:030006、030010、030011、030064など)が複数見られます。同時に「CBSA」列にも46で始まる5桁のコード(例:46060)が複数存在します。スクリーンショットの赤い矢印は、処理が必要な領域を示しています。これらの内容は完全に同一の固定テキストではなく、共通の形式を持つ数字文字列です。

手動で削除する場合、まずこれらの番号をフィルタリングまたは検索し、それから一つずつ消去する必要があります。単一のファイルであれば何とか完了できますが、ディレクトリに複数のExcelファイルがある場合、手動処理は非常に非効率的です。
処理後:正規表現ルールに一致した内容は消去済み
処理が完了すると、ルールに合致した内容は削除されています。下の図に示すように、元のB列にあった030で始まる番号の位置は消去され、D列の46で始まるルールに合致するコードも消去されています。その他の、ルールに一致しないセルの内容(例:病院名、都市名、その他の番号)は、誤って削除されることなく保持されています。

これは、正規表現による空文字への一括置換によって、「ルールに基づいたキーワード削除」が実現できることを示しており、単純に行全体、列全体、またはすべての数字を削除するわけではありません。
操作手順:オフィスソフトを使用したExcelキーワードの一括削除
第一歩:Excelツールに入り、検索と置換機能を選択
HeSoft Doc Batch Tool を開いた後、左側の機能分類から「Excel ツール」を選択します。メインインターフェースには、フォーマット変換、画像エクスポート、パスワード保護の解除など、Excelに関連する複数の一括処理機能がリスト表示されます。今回使用するのは最初の機能「Excel のキーワードを検索して置換」です。

この手順の目的は、Excelの内容を一括検索・置換するための機能モジュールに入ることです。Excelに内蔵された検索と置換とは異なり、ここでは複数のExcelファイルを対象とし、複数のxlsx形式の表を一度に追加して統一的に処理できます。
第二歩:処理が必要なExcelファイルを追加
「Excel のキーワードを検索して置換」インターフェースに入ったら、まず「処理するレコードの選択」手順に進みます。インターフェース上部には、「ファイルを追加」「フォルダからファイルをインポート」「クリア」などのボタンがあります。個別にExcelファイルを追加したり、フォルダからファイルを一括でインポートしたりできます。

スクリーンショットでは、product_list.xlsx、team-participant-list.xlsx、test.xlsxの3つのxlsxファイルが追加されています。ファイルリストには、名前、パス、拡張子、作成日時、更新日時などの情報が表示されます。ファイルに間違いがないことを確認したら、下部の「次へ」をクリックします。
この手順の期待される結果は、キーワードを削除する必要があるすべてのExcelファイルが処理待ちリストに入ることです。正式な処理の前に、ファイルパスを確認し、修正が不要な表がタスクに追加されていないか確認することをお勧めします。
第三歩:処理範囲を設定し、セルテキストのみを処理
「処理オプションの設定」ページでは、まず処理範囲を決定する必要があります。スクリーンショットでは「セルテキスト」がチェックされており、「ワークシート Sheet の名前」「ワークシート上の図形内のテキスト」はチェックされていません。これは、今回の操作がExcelのセル内の内容のみを対象とし、ワークシート名を変更したり、図形やテキストボックス内の文字を処理したりしないことを示します。

表データ内の番号、コード、キーワードの一括削除では、通常「セルテキスト」を選択することが推奨されます。これにより、シート名やグラフィックテキストなどの内容を誤って変更するリスクを低減できます。
第四歩:セルの種類と数式の処理方法を設定
同じページで、処理するセルの数式タイプ、数式を含むセルの処理方法、およびデータ型を引き続き設定できます。スクリーンショットで確認できるように、「処理するセルの数式タイプ」では「制限なし」が選択されています。「数式を含むセルの処理方法」では「数式計算後の値」が選択されています。「処理するセルのデータ型」では「テキスト」がチェックされています。
これらのオプションの役割は、検索範囲とデータの読み取り方法を制御することです。例えば、Excelのセルによっては番号に見えても、実際にはテキスト形式の場合があります。また、数式を含んでおり、表示されている結果が実際に目にする内容であるセルもあります。スクリーンショットの設定によると、ソフトウェアは表示されている値に基づいてテキスト内容を照合するため、エクスポートされたレポート内の番号やコードの処理により適しています。
第五歩:あいまい検索方式を選択し、正規表現を入力
「キーワードオプションの設定」エリアでは、検索方式として「数式によるあいまいテキスト検索を使用」を選択します。ここでの「数式によるあいまい検索」は、ワイルドカードや正規表現ルールに従って照合することと理解できます。共通の規則性を持つテキストの検索に適しています。
例では、「検索するキーワードリスト」に以下の2つのルールが入力されています。
- 030\d{3}:030で始まり、後に3桁の数字が続くものに一致します。例:030006, 030010, 030111。
- 46\d{3}:46で始まり、後に3桁の数字が続くものに一致します。例:46060。
右側は「置換後のキーワードリスト」です。スクリーンショットでは置換内容は入力されておらず、インターフェースには「入力しない場合は削除を意味します」と表示されています。したがって、今回のタスクの意味は、左側のルールに一致する内容を見つけたら、それを空文字に置換する、つまり一括削除するということです。
第六歩:保存場所を設定し、処理を開始
インターフェース上部のフローに従い、処理オプションの設定が完了したら、続けて「保存場所の設定」と「処理開始」に進む必要があります。保存場所は通常、処理後のファイルの出力先を決定するために使用されます。元のファイルと比較しやすいように、新しいフォルダを選択して結果を保存することをお勧めします。最後に処理開始の手順に進み、ソフトウェアに検索、置換、保存を自動的に一括実行させます。
スクリーンショットには後半2ページの具体的なボタンの詳細は表示されていませんが、フローバーから、この機能が「レコード選択」「処理オプション設定」「保存場所設定」「処理開始」の4ステップのウィザード形式を採用していることが明確にわかります。順番に完了させれば問題ありません。
よくある質問と注意事項
1. 正規表現の\d{3}はどういう意味ですか?
\dは任意の数字を表し、{3}は3回の繰り返しを表します。したがって、030\d{3}は「030に3桁の数字を加えたもの」を表し、030000から030999までの6桁の文字列に一致します。同様に、46\d{3}は46000から46999までの5桁の文字列に一致します。
2. 置換内容を入力しないと本当に削除されますか?
インターフェースの表示から、「置換後のキーワードリスト」の横に「入力しない場合は削除を意味します」と注記されています。したがって、目標が一致する内容の一括消去である場合は、検索ルールのみを入力し、置換結果は入力しなくても構いません。
3. 行全体や列全体が削除されることはありますか?
この例の操作は、セルテキストの検索と置換であり、行や列を削除するものではありません。処理後を見ると、元の位置にあった一致する内容は消去されていますが、他の列の病院名や都市名などはそのまま保持されており、表の構造は破壊されていません。
4. 処理前にバックアップは必要ですか?
元のExcelファイルを保持するか、「保存場所の設定」時に新しいディレクトリに出力することをお勧めします。一括処理の効率は非常に高いですが、正規表現のルールが広範囲に過ぎると、予想以上の内容を削除してしまう可能性があります。まず少数のファイルでテストし、効果に問題がないことを確認してから、全ファイルを一括処理する方がより確実です。
5. xlsとxlsxはどちらもこの考え方で処理できますか?
スクリーンショットのサンプルファイルの拡張子はxlsxです。xls、xlsmなどのExcel関連形式については、ソフトウェアが実際にサポートし、インポートできるかどうかで処理の可否が決まります。ファイルが正常にリストに追加できれば、同様の考え方で検索と置換のルールを設定できます。
まとめ:ルールで手動検索を置き換え、Excelの一括クリーニングをより効率的に
Excelファイルの数が多く、削除する必要がある内容に固定の規則性がある場合、ワイルドカード正規表現は非常に効率的な処理方法です。 HeSoft Doc Batch Tool の「Excelのキーワードを検索して置換」機能を使うことで、複数のxlsxファイルをタスクリストに追加し、セルテキストの範囲を設定し、さらに030\d{3}や46\d{3}といったルールで内容を一括特定し、空文字への置換によって削除を実現できます。
ファイルを一つずつ開いてセルを一つずつ検索する方法と比較して、この方法はオフィスシーンにおけるレポートのクリーニング、データマスキング、一括整理により適しています。まずテストファイルを用意して正規表現ルールを検証し、効果に間違いがないことを確認してから、完全なフォルダに対して一括処理を実行することをお勧めします。