複数のWord文書に類似しているが完全に同一ではないコンテンツが存在する場合、docxやdocファイルを一つずつ開いて手動で検索・削除するのは非常に時間がかかります。 HeSoft Doc Batch Tool を使用すれば、正規表現を用いてルールに基づいた曖昧一致テキスト検索が可能となり、例えば3文字の大文字略語や数字付き項目などを一括削除できます。本記事では、処理前後の効果とソフトウェアの操作手順を交えながら、「Word内のキーワード検索と置換」機能を使用して、複数のWordファイル内の対象キーワードを一度に一括クリーンアップする方法を解説します。
大量のWord文書を整理する際、削除したい内容が固定の単語ではなく、規則性のあるテキストである場合がよくあります。例えば、文書内で繰り返し出現する3文字の大文字英略語、数字、番号、コード、授業時間数などです。docxファイルやdocファイルを一つずつ開き、Wordの検索機能で手動処理すると、時間がかかるだけでなく、削除漏れも発生しやすくなります。
この記事では、オフィスソフト「 HeSoft Doc Batch Tool 」を使用し、正規表現を用いて複数のWordファイル内のキーワードを一括で曖昧削除する方法を紹介します。中心となる考え方は、数式を用いたマッチングルールで対象テキストを検出し、置換後の内容を空にすることで一括削除を実現するというものです。
利用シーン
正規表現によるWordキーワードの一括削除は、明確な規則性を持つが、内容が完全に同一ではないテキストの処理に適しています。一般的なシーンは以下の通りです。
- 複数のWordファイル内の英略語、例えばBOT、ELAなどの3文字の大文字アルファベットの組み合わせを一括削除する。
- 文書内の数字内容、例えば60、2026、001などの連続数字を一括削除する。
- docx、doc文書内の番号、コード、マーカーワード、またはテンプレートの残留フィールドを整理する。
- 数十、数百のWordファイルに対して、同一の検索・置換ルールを適用し、繰り返し作業を削減する。
スクリーンショットから、今回の例で処理する必要があるのは、同一フォルダ内の複数のWord文書で、ファイル名が1.docxから6.docxであることがわかります。

効果プレビュー:処理前と処理後の比較
処理前:文書内に削除が必要な規則性のあるキーワードが存在
処理前のWord内容では、タイトル部分に「BOT」が含まれ、本文には「ELA」や数字の「60」などが含まれています。これらの内容は毎回完全に同じとは限りませんが、一定の規則に合致します。例えば、3文字の大文字アルファベットは正規表現[A-Z]{3}で、連続数字は\d+でマッチングできます。

処理後:マッチングされたキーワードが一括削除された
処理が完了すると、原文にあった「BOT」「ELA」「60」などの規則に合致する内容が削除されています。今回の置換後のキーワードリストは空であるため、ソフトウェアはマッチングしたテキストを直接削除し、文書内の他の内容は保持します。

操作手順
手順1:Wordツールに入り、検索・置換機能を選択
「 HeSoft Doc Batch Tool 」を開いた後、左側の分類から「Word ツール」を選択します。ツールリストから「Wordのキーワードを検索・置換」を見つけてクリックします。この機能は、Wordファイルの内容にあるキーワードを一括検索・置換するために使用され、置換内容を空にすることで一括削除も実現できます。

操作目的:Wordの内容を一括処理する機能の入口に入り、後続のdocx、docファイルの追加や正規表現ルールの設定に備えます。
手順2:処理が必要なWord文書を追加
機能ページに入ると、ソフトウェアは第1ステップ「処理が必要なレコードを選択」に進みます。「ファイルを追加」をクリックしてWord文書を個別に選択するか、「フォルダからファイルをインポート」をクリックして、特定のフォルダ内の複数のWordファイルを一度にインポートできます。

スクリーンショットから、6つのdocxファイルがインポートされ、リストにファイル名、パス、拡張子、作成日時、更新日時が表示されていることがわかります。ファイルに間違いがないことを確認したら、下部の「次へ」をクリックします。
操作目的:キーワードを一括削除する必要があるWordファイルを処理リストに追加します。期待される結果は、ファイルリストにすべての処理対象文書が表示され、レコード数が表示されることです。
手順3:「数式を使用してテキストを曖昧検索」を選択
第2ステップ「処理オプションを設定」に入ったら、「検索方法」で「数式を使用してテキストを曖昧検索」を選択します。ここでの「数式」は、ルールに基づいてテキストを検索するものと理解でき、つまり正規表現のような記法を用いた曖昧マッチングを行うことを意味します。

この例では、検索が必要なキーワードルールを2つ設定しています:
- [A-Z]{3}:連続する3つの大文字英字(例:BOT、ELA)にマッチします。
- \d+:1つ以上の連続する数字(例:60)にマッチします。
右側の「置換後のキーワードリスト」は空で、インターフェースには「未入力リストは削除を意味します」と表示されています。したがって、今回の操作はキーワードを別のテキストに置き換えるのではなく、マッチした内容を直接削除します。
操作目的:正規表現を用いて、固定の単語だけでなく、ある種のテキストを一括でマッチングします。期待される結果は、ルールに合致するすべての内容が処理対象として認識されることです。
手順4:引き続き保存場所を設定し、処理を開始
キーワードルールの設定が完了したら、「次へ」をクリックします。ページ上部のフローに従い、後続で「保存場所の設定」と「処理開始」の2つの段階に進みます。処理後のファイルは新しいフォルダに保存することをお勧めします。元のWord文書と区別しやすく、結果の確認にも便利です。
操作目的:処理後のdocxまたはdocファイルの出力先を決定し、一括検索・置換タスクを実行します。期待される結果は、ソフトウェアが追加された複数のWord文書を自動的に走査し、正規表現にマッチするすべてのキーワードを削除することです。
正規表現ルールの説明
Wordキーワードを一括削除する際、正規表現の記述方法が削除範囲を決定します。ルールが正確であればあるほど、処理結果はより制御可能になります。
- [A-Z]{3}は、連続する3文字の大文字アルファベットのマッチングを示します。文書内にBOT、ELA、ABCなどの内容があれば、すべてマッチングされます。
- \d+は、連続数字のマッチングを示します。文書内に60、2026、12345などの内容があれば、すべてマッチングされます。
- 特定の種類の番号のみを削除したい場合は、最初に少数の文書でルールをテストしてから、全ファイルを一括処理することをお勧めします。
注意すべき点として、正規表現はルールに基づいてマッチングを行います。ルールの設定が広すぎる場合、削除したくない内容まで削除される可能性があります。例えば、[A-Z]{3}は、特定の略語だけに限らず、すべての3文字の大文字英字の組み合わせにマッチングします。
よくある質問と注意事項
1. 置換後のキーワードリストが空でも問題ないのはなぜですか?
この機能では、右側の「置換後のキーワードリスト」に「未入力リストは削除を意味します」と表示されています。つまり、左側に検索が必要なキーワードルールのみを入力し、右側に置換内容を入力しなければ、ソフトウェアはマッチングしたテキストを削除します。
2. docとdocxファイルの一括処理に適していますか?
この機能はWordツールの一括検索・置換機能に属し、Word文書の内容処理に適しています。スクリーンショットの例では、docxファイルがインポートされています。もし実際の作業にdoc、docxなどのWord形式ファイルが混在する場合、ファイル追加時にソフトウェアのサポート状況に応じてインポートし処理することができます。
3. 正規表現を用いて内容を削除する前に何に注意すべきですか?
元ファイルをバックアップするか、処理結果を新しい場所に保存することをお勧めします。正規表現はルールに従ってテキストをマッチングするため、ルールのカバー範囲が広いと、より多くの内容を削除してしまう可能性があります。重要な文書については、少量のサンプル文書で事前にテストすることを推奨します。
4. 削除後にスペース、括弧、ハイフンが残るのはなぜですか?
この例で削除されるのは、マッチングしたキーワードそのもの(例:BOT、ELA、60)です。キーワードの周囲にあるスペース、括弧、ハイフンなどがルールに記述されていない場合、通常は保持されます。これらの記号も一緒に削除したい場合は、文書の内容に応じてマッチングルールをさらに調整する必要があります。
まとめ
「 HeSoft Doc Batch Tool 」を使用することで、これまでWord文書を一つ一つ開いて個別に検索・削除していた作業を、一度の一括処理に変えることができます。規則性のあるキーワード、数字、番号、英略語が複数のdocx、docファイルに存在する場合、正規表現を用いた曖昧検索を行い、置換内容を空にすることで、迅速な一括削除が完了します。
大量のWordファイルを定期的に整理する必要がある場合は、一括処理ツールを用いて統一ルールを事前に構築し、操作を集中実行することを優先的にご検討ください。これにより、繰り返し作業を減らすだけでなく、手動による削除漏れや誤操作の確率も低減できます。